風呂敷や手ぬぐいが再び注目を浴びています。
エコや古きよきものを見直そうという風潮の影響でしょうか。ただ古いものをそのまま使うのではなく、新しい伊吹を感じさせる登場の仕方をしているものがあります。それが風呂敷です。
昔は風呂敷といえば、唐草・・・というような、イメージだったように思いますが、今ではデザインがぐっとおしゃれになり、現代的なものから、アートを感じさせるものまでバリエーションも増えました。
手拭いは歴史上でどのように使用されてきた布?
いつも身の回りにあるのが当たり前に感じるからこそ、手拭いの歴史に思いを馳せたり、実際にご存知の方は案外少ないのではないでしょうか。
そもそも、手拭いは日本の織物の歴史そのものであるといっても大袈裟ではなく、古くから麻や絹で平織りの布を作り、平安時代からは麻を庶民が使い、絹を高貴なものが使用すると決められていたほどなのです。
現在は手拭いを作る素材としても一般的になっている綿は、江戸時代初頭に大々的に栽培されて、織物に使われるまでは大陸よりわたってきたものが中心になっていたために、絹よりも高価なものでした。
また、その頃の手拭いは、現在のように濡れた手や汗を拭くための用途には使われず、もっぱら神仏の清掃道具などとして使用されることが一般的だったのです。
その後、さらに広く普及すると柄を染めるなどの工夫で、身を飾る物としたり仕事のホコリよけなどさまざまな用途に便利に使われました。
明治時代になると、染色の技術がさらに進化して、複雑な図柄も印刷されるようになりましたが、現代では使い勝手の点などから手拭いそのものが廃れる傾向に陥っています。
眺めるだけでも満足!風呂敷の素敵なデザイン
単純にかわいい!と思わせる素敵な柄が沢山登場しています。風呂敷だからとかではなく、一枚の布として素敵だなと感じさせます。
デザインだけでなく、風呂敷自体の使い方も、様々な結び方を工夫した、かわいい持ち方も紹介されるようになり、今までもただ、何かを包むということから、ぐっと可能性が広がったと感じます。最近ではSDGsも対応した99%再生ペットボトルの風呂敷もあります。
ふろしきじゃなくても・・・と思うような使い方もありますが。まさに布としての可能性を広げてくれるふろしき。
何より、柄が豊富なのも嬉しいところ。 使いたい用途や気分によって、選択肢が沢山ある。インテリアにも、バックとしても使えます。風呂敷ということにこだわり過ぎず、布として広い視点で見てみると使い方が広がることが魅力的です。
新しく出会う一枚が、楽しみです。